髪質にまつわる髪の悩みを持つ方は多いです。
　
「くせ毛で広がってしまう」「ネコっ毛でペタンとしてしまう」
　
人それぞれ悩みは色々ですが、そもそも髪質というのは、何が元で変わるのでしょうか？
　
髪質というのは、「髪断面の形状」「生え方」が大きな決定要因だと言われています。
　
直毛の人の髪断面は真ん丸で、髪の根の部分もまっすぐです。
　
軽いウェーブ状のくせ毛の場合は、髪の断面が楕円状、髪の根の部分が少し曲がっています。
　
強いくせ毛、縮れ毛の場合は、髪の断面が平たく、髪の根の部分がさらに強く曲がっています。
　
くせ毛の人の毛の断面は、楕円～平たい形状となっていますが、この形状のつぶれによって、髪内部のたんぱく質の並び方がランダムになり、うねりや縮れが生じるようです。
　
ストレートパーマや縮毛矯正は、このたんぱく質のランダムなつながりを、薬剤によって一旦ほどき、まっすぐにしてから再びくっつけなおす施術となります。
　
実は、ストレートパーマや縮毛矯正では、薬剤でたんぱく質のつながりを解くわけですが、髪がたっぷり水分を吸収した時も、同じようにたんぱく質のつながりが一時的にほどけた状態になります。
　
なので、軽いくせ毛を改善したい人であれば、洗髪後すぐヘアドライヤーの熱から髪を守るヘアケア剤などを使用してから、ドライヤーで髪を伸ばしながら乾かすだけで、くせ毛を改善できる場合が多いのです。
　
ネコっ毛の方の場合、汚れ落ちが良過ぎるシャンプーを使うと髪のたんぱく成分が流れ出てしまい、さらにコシが無くなる場合があります。
　
そんな方は釜炊きで無添加の固形石鹸を、手で泡立ててからシャンプー代わりに使って髪を洗うようにすると、数か月でネコっ毛が改善する事があります。
　
（石鹸で髪を洗う場合は、熱めのお湯で念入りにすすぎ、リンスやコンディショナーは使いましょう。ドライ後はブラッシングを丁寧にしましょう。）